こんにちは、邑久教室長キツナイです。
昨日、衆議院が解散されました。
社会の授業で国会や内閣についてまだ詳しく習ってないという人もいるかもしれませんが
重要なことなのでここでちょっと勉強しておきましょう。
(公立高校の入試問題は11月ごろには完成されると言われているので
それまでの時事問題は押さえておく必要があります。)
ざっくりと基本的なことを確認していきますが、
まず国会には「衆議院」と「参議院」があります。
このうち、「衆議院の優越」と言って、
衆議院には参議院よりも強い権限が与えられています。
その理由は、衆議院の方が任期が短く(参議院6年に対して衆議院4年)
内閣によって解散されることがあり、
被選挙権(立候補できる年齢)が25歳以上と若いため(参議院は30歳)
参議院よりも衆議院の方が、より国民の意見を反映していると考えられるからです。
(↑これ、書けるようにしておかないといけません!)
そして、その「衆議院の優越」の中に
・内閣総理大臣の指名:衆議院と参議院で意見が異なった場合、衆議院の意見が採用される
・内閣不信任の決議:衆議院だけが内閣をやめさせることができる
があります。
つまり、乱暴な言い方でここまでをまとめると
・参議院よりも衆議院の方が強い
・強いからこそ内閣にぶっ壊されることもある
・首相は衆議院が決める
ということになります。
さて、今回衆議院が解散されましたが、これは
内閣(総理大臣とその他の大臣)が「お前らクビね」と言うことです。
本来は、政治に何か問題が起こった時に、今の国会でいいかどうかを
選挙によってもう一度国民に判断してもらうためのものです。
今回は、第100代首相となった岸田文雄氏の就任から10日後の解散となりましたが
実は10月21日が衆議院の任期満了でした。
この日まで待てば衆議院を解散するまでもなかったのですが
この日を待たずに解散したのは、岸田文雄総理が新政権としての実行力をアピールすることで、
内閣支持率の向上を図ったためと言われています。
話を戻しますが、今回、内閣が衆議院を解散しました。
衆議院が解散された場合、
・40日以内に衆議院を総選挙し
・さらに30日以内に特別国会を開き
・内閣総理大臣を選び
・新首相が内閣を作る
という流れになります。
衆議院は、国民の選挙によってえらばれた国会議員の集まりです。
その中から国会で総理大臣が選びだされ、
総理大臣が各大臣を指名して内閣を作ります。
ということは、衆議院が解散される→現内閣を選び出した人がいなくなる→
→内閣も新しくしないといけん
ということですね。
だからこそ、衆議院解散→衆議院総選挙→特別国会の冒頭で内閣解散→
→新首相指名→新内閣組織 となるわけです。
ということは、次の衆議院議員選挙の結果次第では
また総理大臣が変わる可能性がある、ということになります。
高度経済成長期に池田勇人内閣が発表した所得倍増計画にならって
令和版所得倍増計画を打ち出した岸田文雄総理。
混乱にあえぐ日本経済を、なんとしても立ち直らせていただきたいものですね。
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《まとめ》衆議院解散と内閣総辞職
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