“Give me some skin.”
これ、どんな意味か分かりますか?
直訳すると「私に肌(皮)をください」となりますね。
もちろんそのままの意味ではありません。
これは「ハイタッチ(または握手)しようぜ」というスラングです。
Give me five! とも言いますし、他にもいくつか表現はありますが。
(ちなみに「ハイタッチ」は和製英語です。正しくは「high five」といいます)
ハリウッド映画などを見ていると、アメリカ人はよくハイタッチをするイメージがありますよね。
しかも、日本人がやるようなハイタッチばかりではなく
なんかスゲーかっこいいやつ。あれちょっと憧れますよね。
それはともかく、例えば友だちに会った時に元気に言えば
ハイタッチしようぜ! となりますし、
別れ際にしんみり言えば
握手しようぜ。
となります。
次の動画は、1986年公開の「スタンド・バイ・ミー」からのワンシーンです。
リバーフェニックス演じるクリスが、友人との別れ際にいうセリフ、それがこの
”Give me some skin.”だったんです。
Chris: Give me some skin.
Gordie: I’ll see ya.
Chris: Not if I see you first.
冒険が終わって別れ際、クリスが「握手しようぜ」といってゴーディーと握手します。
ゴーディーが「またね」というと
クリスが” Not if I see you first. “といいます。
これ、ちょっと難しい表現ですが
Not if~で「もし~じゃなかったらね」というくらいの意味です。
なので、「俺が先にお前を見つけなかったらね」となりますが
それでもまだちょっとわかりづらいですよね。
アメリカンジョークの一種、とでも言いましょうか
ユーモラスな言い回しですが
つまり、「俺が先にお前を見かけたら会わずに逃げるからな」
といったような意味で、皮肉を言っているのです。
もっと詳しく説明するには、冒険途中のキャンプの夜のシーンを説明する必要があります。
勉強のできるゴーディーは、賢いと評価しているクリスを
大学進学コースに入ろうと誘います。しかし当のクリスは、育ちが悪いから
周りが許してくれないと断ります。自分が生まれ育った環境を受け入れているのですね。
しかも、頭の良いゴーディーの人生を邪魔したくない。
だから、クリスにしてみれば「お前と俺は生きる世界が違う」ということなのでしょう。
そのようなわけで、上記のセリフにつながります。
ちょっと説明が長くなりましたが、
自分の好きな映画や音楽を使って英語を勉強するのは最高ですよ。
飽きませんし、どんどん興味がわいてきます。
英語の勉強って、そもそもこうあるべきなんですけどね!
いや、それにしても『Stand By Me』、素晴らしい映画ですよね!
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