feat.→フューチャー? フィーチャー?

国語

「feat.」

これ、見たことありますか?

ここ10年くらいでしょうか、日本の音楽シーンでよく見かけるようになりました。
最近では、テレビ番組や雑誌などでも使われています。


この「feat.」、フィーチャリングと読みます。
英語のfeature[フィーチャー]で、「特集する/主演させる」という意味です。


よーく誤って使われているのを耳にします。
フューチャー ではありません。
フィーチャー です。


なんだか、まだまだ耳なじみのない言葉ですよね。
そもそもfeatureなんて言う英単語、知らなかったという人がほとんどだと思います。
だからなのでしょう、キツナイの知り合いのプロミュージシャンでさえも、
何人かフューチャーと発音していたくらいですから。


日本語でもよくありますよね、誤った読み方。
ただ、日本語の場合は「漢字の読み」を誤っているだけの場合が多いので、
いつしかそれが定着してしまった、なんていうこともありますね。

例えば
 〇重複[ちょうふく」  ×[じゅうふく]
 〇的を射る       ×的を得る
 〇続柄[つづきがら]  ×[ぞくがら]

などなど。


しかし、英語の場合はもう全く別の単語であるわけで、しかも別の国の言葉なので
誤用がそのまま定着する、というわけにはいかないでしょうね。


そうそう、英語にも同じような例があります。
(むしろアメリカ人の気質を考えれば、
 定着してしまった誤用例なんてもっとたくさんありそうなもんですが。)

~せざるを得ない」という意味の熟語に
 can’t help Ving
 can’t but V
 cannot help but V
    (Vは動詞)
という表現があるのですが、実際はもう全部ごちゃ混ぜになってしまっていて、よくわかっていないアメリカ人もいるそうです。


他にも、until / till「~までずっと」という単語がありますが、
前者はLが一つ、後者は二つなんですね。
ところが、tillはuntilの省略形だと思っている人が多いらしく(実際はそうではないんですが)
tillじゃなくて「’til」と書く人が結構います。
もっとも、古い小説なんかでも使われているそうですが。
(間違っていたらご指摘ください)

それから、最近TikTokなどでもよく見かける日本語の誤用に
 ×せざる負(追)えない(〇せざるを得ない)
 ×永遠と(〇延々と)
なんていうのがありますが、さすがにもうちょっと勉強してほしいなぁと思います。

最後にもう一つ、おかしな日本語で締めます。

「いかがでしたでしょうか?」(助動詞「です」の重複)

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