聞き流すだけの英語学習は効果があるか？

英語は耳と口を使って初めて身につきます。
こんにちは、４人で学ぶ塾、萌昇ゼミ邑久教室長のキツナイです。

「聞き流すだけの英会話教材、スピードラーニング」のCMで
一時期その名をとどろかせた（？）株式会社エスプリラインが
事業を終了されたようです。

英語は主に耳を使って勉強するのが今のところ最適とされています。
それは間違いありません。
ただ、スピードラーニングは
「赤ちゃんのように聞き流すだけ」とうたっていましたが
それはどうなのかね、とずっと思っていました。

赤ちゃんが言語を学ぶのは、頭に何も入っていないから
目や耳に入るもの、手で触れるものすべてを
驚くべきスピードで吸収するのであって
立って歩いて話して、自分の頭で考えるようになってからは
「聞き流すだけ」では英語が話せるようにはなりません。

もしかしたら、聞いたこともないどこかの民族だけで使われているような
言語だったら、ひょっとすると可能かもしれません。
それでも、会話ができるようになるまでには
10年以上かかると思いますが。

英語なんてほとんどの人がある程度は知っているものだし
小さいころからカタカナとして結構な量を覚えているので
むしろそういった知識が邪魔をしてしまうんですね。

英語を学習する上で大切なのは
基礎的な単語や文法が知識として頭に入っている状態で
ネイティブの発音を使って、聞くことと考えること、話すことを
同時にできるようにすることです。

ひと昔前までは、聞く力と読む力は全く別のものとして練習しても
ある程度はどうにかなったんです。
いや、正直なところ、今も高校入試程度であれば
今までの古い勉強法でもなんとかなります。

だけど、高校に入ってからは今までの勉強法では
一気に太刀打ちできなくなります。
今年の4月から行われている、もしくは
2025年から本格的に実施される大学入試ということを考えると
もうそれに合わせた勉強法をしていかないと
なかなか厳しいものがあるんです。

さらに、耳と口を使った効果的な受験勉強をするにも
ある程度の慣れ、練習が必要なんですね。

だったら、最初からより効果的な勉強法をした方が
よくないですか？　ってことです。

わざわざ、古くて大変で効果の低い勉強法を選択する
必要性はありませんよね！