反抗期の子どもにどのように対するか

今日から11月November、久しぶりのネクタイで気が引き締まります。
邑久教室長キツナイです。
そして今日から、中3向け5教科入試対策講座が始まります。


さて、どうも反抗期ネタが人気なようです。
手紙=反抗期の息子へ
悩んでいらっしゃる方がそれだけいるということでしょうか。


近年は反抗期が遅くなっているらしいですね。
反抗期を迎えない子も増えているそうです。
反抗期が始まるのは、早くて10歳前後から、
遅いと高校生になってから、という人もいます。

程度や割合の差はあれ、男女ともに起こりうることですが
男の子前提でお話ししますね。


まず、反抗期が来たら喜びましょう。
大人になるための通過儀礼です。
「子ども→大人」への変化が急激に起こるのが反抗期だと
ボクは思っています。成長痛みたいなものです。
だから、その変化がゆるやかだったり
すると反抗期がない、もしくは大したことない
ということもあるのでしょう。


それから、お父さんなど、男性に話を聞いてみてください
反抗期の有無にかかわらず、思春期は必ず通ってきています。
その時の男の子の心理、聞いてみてください。

なんだかイライラ。大人がうっとうしい。
親なんかとは話もしたくない。
ダルい。楽しいことだけしていたい。


恐らく、かくれているのは不安、です。
将来への不安。
自分が大人になっていくことへの不安。
進路の不安。成績の不安。
高校に行けるのか。
大学に行くのか。働くのか。
思い通りにならない恋の不安。
友人と違う自分。
分かり合えない。
打ち明けられない。
これって自分だけ?


そんな、もうありとあらゆることが
頭にあふれているのだと思います。


不愛想、挨拶もしない、口調が荒い、行動が粗野
そんな子供に対して、一番やってはいけないのが
お小言

です。だって、そんなの言われなくてもわかってますから。

限度を超えていなければ、ある程度は放っておいてあげてください。
限度を超えないよう、たづなをうまく握ってあげていてください。


大丈夫、ほとんどの子は外では良い子です。


あまり干渉しない方が良いでしょう。
かといって、無視、放置は厳禁です。
時には、わざと悪いことをする場合もあるかもしれません。
そういう時はちゃんと叱ってあげましょう。
そして、抱きしめて「愛している、世界で一番大切だ」と
伝えてあげてください。
抵抗があるなら手を握るだけでも大丈夫。

叱って終わり、じゃだめですよ。
子どものすべてを受けいれて受け止めて
その上で諭してあげてください。


ブスッとしていても、そういうものだと受け止めてあげましょう。
一緒にご飯を食べてくれるなら、きっとそれだけで大丈夫です。


話をしてくれる機会があったら、じっっっくり聞いてあげてください。
あわててアドバイスをするのはやめましょう
すべて聞いてあげれば、だいたいそれでスッキリします
子どもが助言を求めているようなら、
様々な視点、いろいろな価値観で話をしてあげましょう。
決めつけるような話し方はせず、こういう場合もある、
こういう人もいる、こんな生き方もある、そんなことを伝えてあげてください。

その上で、親としての希望を聞かせてあげてください。

理性的に、穏やかに。

子どもが助けを求めていると感じた場合はすぐに助けてあげてください。
困っている時は最優先で助けてあげてください。


以前、東京の塾にいたころの話です。
いわゆる札付きの不良で、学校にもほとんど行かず、
先生からも見放されている、そんな典型的な子が通っていました。

どういういきさつかはわかりません。
私が入社したときにはすでにそこにいたので。
その時の教室長がこれまた元不良で、
その子の気持ちがわかっていたのでしょう。
個別に、みっちり勉強の面倒を見ていました。

外に出れば手の付けられない不良だったかもしれませんが
塾にいる間はとても素直で、いたって普通の中学生男子でした。
子どもは子どもなりに、悪い素行には理由があるのです。
だいたいは、体面です。カッコつけです。
だから、それが必要なくて、自分が信頼できる相手がいる場では
素直な自分になれる
のでしょうね。


また、これは友人の話です。
小学校に入る前の、5歳の娘が
シングルマザーの財布から金を盗んでいました。
母親が仕事に行っている間に1万円札を抜き取り
コンビニでお菓子を買っていたと。

もしかしたら、母親の愛情不足を訴えていたのかもしれません。
3人兄弟の末っ子なので、上二人の兄弟から
何かしらの悪影響があった可能性もあります。
詳しいことはわかりませんが、いずれにしろ
厳しくしかる必要があるでしょう。
場合によっては、専門家に相談する方が良いかもしれません。


恥ずかしながら、私も小学校に入る前に
母親の小銭を盗んだことがありました。

発覚したとき、母親は泣きながら私の顔をひっぱたきました。
そしてそのまま、交番へ連れていかれました。

インパクトが強すぎて、それ以上のことは覚えていませんが
その時の母親の涙に、幼いながらも何か強い感情を受け取った記憶があります。
そして、それ以降は親の金に手を付けるようなことは
一切しなくなりました。


まぁこれは極端な例ですが
一般的な反抗期の場合、ほとんどは
大した問題なく通り過ぎていくものです。

心配しすぎず、放置せず、干渉せず。
その手加減が難しいのですが、
親としてやるべきことは淡々とやってあげてください。
食事の世話だったり、学校の書類や何かだったり。
それ以外のこと、例えば宿題の進捗だったり
成績が云々という話だったり
友人がどうのこうのだったり
そういう、子どもから見た子どもの世界、
「俺の問題」「俺の勝手」にはあまり
口を出さない
方が良いかもしれません。

大丈夫です、どうするべきかはわかっていますし
外では意外と良い子だったりします。

不安なことがあれば、学校の先生や習い事のコーチ、
我々塾の講師などに話をお聞かせください。

本人と親御さん、両方の立場に立って考えて
将来を見据えて子どもをリードしてあげられる存在は
親以外にもたくさんいるものです。

1人で、もしくは家庭だけで抱え込まないことが大切ですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました