「勉強しない」「子どもが言うことを聞かない」

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保護者様との面談などでよくいただくご相談です。


基本的に、お子様は親御さんの言うことを聞かないものと思ってください。
そもそも「勉強しろ」といわれて素直に「ちゃんと」やるような子であれば
「勉強しろ」といわなくてはならないような状況になることは少ないはずです。


以前、「手紙=反抗期の息子へ」という記事を書きました。
こちらもぜひご覧ください。


今の子どもたちは、親世代と比べて非常に多忙です。
部活、習い事、塾。
これらが何もない日というのはあまりないのではないでしょうか。

また、スマホ、ゲーム、動画。非常に魅力的な誘惑が簡単に手に入ります。
昔は見たいテレビがあって、時間が決まっているので
それに合わせて行動するということも何とかできました。
しかし、今はスマホやタブレット、PCがあれば
いつもで見たいものを好きなだけ見ることができる
のです。

「暇だから勉強でもしようかな」
なんていう子はほとんどいないでしょう。


勉強に手を付けない、はかどらないのにはいくつか理由が考えられます。
・楽しくない
・難しくて一人ではできない
・ゴールがない
・達成感が少ない

等など。

これらを解消するためには、工夫が必要ですね。

例えば、
◎帰ったらすぐ宿題をやる。

部活で疲れて帰ってきて、おなかもすいているので、なかなか難しいですが
これは大事なポイントです。
シャワーも食事も後回し。宿題が終わるまで待ってあげてください。

授業でやったことを覚えているうちに、つまり
自分で解く力があるうちにやってもらう。
自分一人で解けることがわかると宿題そのものに対する抵抗感は減少します。
しかも、宿題であればゴール(終わり)は明確なので
取り掛かりやすいのです。
そもそもやらなきゃいけないこともわかっていますし。

重要なのは
「締切までにやる」ことではなく
出されたら可能な限り早くやる」ことです。


塾の宿題などがそうですね。
期限は7日後だったりします。
そうするとつい後回しにします。
その結果、次の授業の直前にやろうとするけれども
内容を覚えていないからなかなか進まず
結局終わらないまま授業に行って叱られる


よくあるパターンです。

学習内容を覚えているうちにやるために、
キツナイはいつも「宿題は遅くとも3日後までにやる」ように伝えています。


また、夏休みの宿題のように一日で終わらない量だったり
自主的な勉強などの場合は
取り掛かる前に「今日はここまでやったら終わり!」と決めるのも有効です。

重要なのは、あまり頑張りすぎず、必ず達成できるゴールを設定することです。
そしてそれが終わったら、どんなに気分がノッていてもそこでやめる。
これも重要です。

また、ゴールは自分で決めさせる方が良いでしょう。


おススメがもう一つ。
1週間の「マイ時間割」を作成することです。

学校や部活などの動かせない予定をすべて入れます。
食事や入浴、睡眠時間なども記入します。

空いた時間を確認し、自由な時間がどれだけあるかを認識させます。
その上で、遊ぶ時間と勉強する時間を決めます。

ここでも重要なのは、「必ず守れる」時間を設定することです。
決めた時間は必ずやる。遊びも勉強もです。
決めた内容を守れなかった場合の
罰を自分で決めさせるのも効果があります

ゲームを2時間する予定だけど、疲れたからやめる、はNG。
もちろん、その時間は家族が邪魔してもいけません

そして、時間になったらきっぱりやめる。


最後に、一番重要なことをお伝えします。

家族は、絶対に否定しないこと。
それじゃダメだ、とか
それしかやってないの? とか
字が汚い! とか
ベッドでやるな! とか、すべてNG。

まずはやったことを認めてあげてください
その上で、「こうした方がもっと良いかもしれないよ?」と教えてあげてください。

説教ではなく、アドバイスです。

何をどれだけ進めたか、必ず聞いてあげてくださいね。
知ってあげること、叱ることなく認識してあげること。
そして常に応援してくれているとわかってもらうこと。
これが大切です。

コメント

  1. […] 以前、「勉強しない」「子どもが言うことを聞かない」という記事も書きました。この時は、コーチング的な手法で、子どもを受容、認めて受け入れてあげることをお伝えしました。ちなみに、受容する、認めると言っても「許す」、それで良しとするという意味ではありません。 […]

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